極寒の町を競技イベントで盛り上げた「凍るど!日高」
北海道でも極寒の町で、ユニークな10種競技大会を実施して地域を活性化。
人口1,200人の北海道・日高町では、観光客をはじめ人の流入が見込めない上に、特産品や名物などが存在しない状況の中、何か新しい町の宝=「ひだから」を模索していました。そこで 2015年、大自然に恵まれたエリアと、極限の寒さを活かした町興しを依頼されました。まず地元で従事している老若男女によって構成される日高地域活性化協議会を設立。町民を巻き込んでの地域活性を目指しました。その結果、企画されたのが、極寒10種競技「COLD HIDAKA(凍るど!日高)」です。
「COLD HIDAKA」は、究極の「寒さ」を体験してもらう真冬のスポーツの祭典。マイナス25度の極寒を売りに冬のアスリートたちが唸る10種競技を町民と一緒になって開発しました。たとえば、雪上で旗を奪い合うシンプルな競技「スノーフラッグス」。圧雪されていない新雪の上を疾走して旗を奪取する単純さで誰もが本気になる競技です。そのほかにも「人間カーリング」や「スノーボールバトル」、「ミステリーサークル」や「タオル大回転」など、ユニークな競技を10種も企画しました。
また地域外に向けて情報発信もSNSなどで積極的に行いました。そして大会当日、バナナも、シャボン玉も、あっという間に凍りつく極寒の地に、日本中から、通常のウインタースポーツでは飽き足らない猛者が総勢50名も集まりました。白い息を弾ませて熱くなるアイストライアルの2日間。なかなか体験できない、冬のユニークなアクティビティに大会は大いに盛り上がりました。そして当日は、遠くは関西テレビ局の取材が訪れるなど、町の知名度アップにも貢献。日高町の名物アクティビティ=「ひだから」となりました。