東日本大震災の被災者を支援した「浜のミサンガ 環」

2011年の東日本大震災後、被災者に新たな雇用を創出してミサンガ17万本を販売。売上約1億4000万円を達成した復興支援プロジェクト。

2011年3月11日、東日本大震災。東北地方に甚大な被害を与え、多くの人々の暮らしを一瞬にして奪いました。震災から約2週間後、私たちが被災地に駆けつけると、そこには想像を絶する光景が広がっていました。その地で特に印象に残ったのが、岩手県・宮城県の三陸地方。そこで目にした、漁師の妻たちの打ちひしがれた姿でした。

被災地では瓦礫撤去など男性向けの力仕事が多く、女性の仕事は皆無でした。そうした中、手先の器用な浜の女性に向いた仕事として、漁に使用できず放置されている漁網を再利用してミサンガを作ることを発案。震災により仕事を失った女性たちの手で、三陸の魚網を材料に「浜のミサンガ 環」の生産がはじまりました。その仕事は同時に、夢も希望も見えなくなった彼女たちに働くという日々の生きがいにつながって、やがて彼女たちにも笑顔が戻り、心のケアにも貢献しました。

震災から3ヶ月後の2011年6月、 「浜のミサンガ 環(たまき)」販売開始。少しでも早く彼女たちの雇用を創出することで、やりがいを感じ、元気になってほしいという想いで、テレビCMやサイトなどを制作して支援しました。そして、2013年のプロジェクト終了までに17万本を販売。約1億4000万円という驚異的な売上を記録すると共に、被災者たちの精神面にも大きな効果をもたらし、NHKの朝ドラマ「あまちゃん」で取り上げられるなど、全国的な評価も得ました。

「三陸に仕事を!プロジェクト」Webサイト
http://www.sanriku-shigoto-project.com